60% water

ヒトのからだの60%は、水で出来ている。

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目標を「やさしくなりたい」と言い、かたや「強くなりたい」と言った、二人の『絶滅危惧種』が語り明かして迎えた朝。

大田区の餃子は旨かった。



ただ、フクちゃんが車だった都合上、俺もビールは控えた。
一杯目だけビールで乾杯して、あとは延々とジャスミン茶を呑んでいた俺。
めっさウマ?!な餃子を前に、お茶を呑む俺ってば「お預けっっ!」されてる犬に近い気持ち。

「呑んでいいよ」

って、『やさしくなりたい人』は俺に言葉を掛けてくれるんだけど、俺は、フクちゃんとスタートを一緒にしたいのよ。
フライングは、したくないのよ。



もう既に、フクちゃんの車の中から始まっていた。
がっつんが後部座席にいたけど、やんわりと、個人哲学的な話が始まる。
ゆるい感じだけど、宴の幕は早くも開けた感じだった。
ってか、がっつん、ほったらかしですまんかった。

五月台駅へ、八王子市民のがっつんを送ってから、車を俺ん家の前へ停めて、新百合のクラブハウス『魚民』へ。

生中。アサヒスーパードライ。
スーパードライは邪道ビール。
それを知ったのは、翌日の日曜なんだけど、それはさておき、適当なつまみと冷えすぎたビールを卓に並べ、俺たちの夜はついに幕を開けたのだった。



ここのBBSで言っていた『新しいチームの名称会議』と銘打ってはいたものの、結局、その話には至らず終い。
いや、別にいいのだ。
散々、『必要な接触』を、この夜は続けていたのだ。

フクちゃんが喋ったこと、全てを覚えているわけではないし、俺が言ったことの全てを覚えているわけではない。
…って、俺にとっての『気持ちいい酒の席』ってのは、いつもそんな感じなわけだが。

なにか日常の話題を皮切りに、
「それってどうなの?」
的な切り口から、個人の価値観のぶつけ合いが始まる。

俺とフクちゃん、飲み始めるといつもそうなる。
ふたりとも、相手が誰であれ、呑みの席で『そういう雰囲気』になると、相手構わず刀を抜く『悪い癖』があるのだ。
たとえ自分の刀が鈍ら刀であったとしても、刀を鞘から抜かなければ、始まらないわけで。
その刀も成長することを知らぬまま、鞘の中に納まっているよりは、抜かれて、斬って斬られて、それでまた絆と言う淡い繋がりを少しばかり太く出来るわけで。

俺もフクちゃんも、相手構わず鈍ら刀を抜いて、同席した人たちに引かれた経験が幾度もある。

それをあまり何度も繰り返すと、『俺ってオカシイのかも』って、思っちゃう。
そうすると、相手を選ぶようになってしまう。残念な話だけど。

俺ってば、フクちゃんよりももっと卑怯で、いちど、呑みの席などでわざと自分から抜いてみるのだ。
引いた人には「ゴメンナサイ」って、今後、その人と同席したときは、上辺だけの話に終始させる。
バカ話をして笑うだけでも、それでも価値はあるんだもの。

だけど俺はスケベなので、もっと上、もっと気持ちいいところを狙う。
こちらが刀を抜くと、あちらも抜いて、きったねぇ構えながら、ノーガードの斬り合いが出来たら、んもう、他の人はいらなくなる。

その格好の相手、フクちゃん。

フクちゃん、ちょいと前に、7対7のコンパ的な飲み会で、刀をうっかり抜いてしまったらしいのだ。
んで、ノッてきた子がいたらしくて、そのほかの人たちからすれば『ケンカしている』ふうに見られたようで。
んでも、そういう状況に陥ると、だからって抜きかけた刀を鞘にしまうことは、こちらに反応して刀を抜いてきた彼女に失礼にあたるわけだ。

だからフクちゃん、振り回した。
相手のその子も、振り回した。
とばっちり喰らうのはご勘弁…とばかり、他の人たちは興ざめした風。
いや、きっと本当は、もっと面白がりたいんだろうけど。…って、思っちゃってる俺は甘えん坊。

同じ阿呆なら踊らにゃソンソン。んね。

でもその『斬り合い』を、傍から瞬きもせずに見ていた子が一人、いたらしくて。
その子は、その席へ着く前、なにかについて悩んでいたらしい。
もちろん、彼女の人生においての悩みだ。
そんなこと知る由もなく、フクちゃんは刀を振り回して、正面にいた女の子と喧々諤々、やりあっていた。
その姿、想像するに、上辺だけのカッコつけでは最早逃げられない、「逃げたら本当に刺すぞ」的な、つまり、どちらかが泣き出しても可おかしくない状況なわけだ。
それくらい、自分のギリギリの価値観を露呈して喋っているわけだ。
周りの目も気にせずに。

そのやりとりが、この子の悩みを快方に導いたらしくて。

…つまりね。

刀云々…って、本当にけんかをするつもりの姿勢を言っているのではなくて。
『刀』って、みんなが持ってる、価値観。
価値観は、ひとりでは成長しない。
何らかの刺激がなければ、変化はない。
大人になればなるほど、根本的なことでいちいち悩んだりしなくなる。
それまでの成功・失敗で、それなりに自分の価値観を作り上げてきているからだ。

「これで本当にいいんだろうか?」

って、少しでも思う気持ちがあれば、それが切っ掛けになる。
同じ事象に対して、違う価値観をもった人の言葉を聞いてみると、「確かにそうかもしれない」と思うし、となると、「それに関して自分はこう思うんだけど」って、日常生活内の会話ならば言及する必要のない、自分の内面、考えの根幹を、相手に提出する瞬間が来たりする。

真っ向から否定されるケースだって、往々にしてある。
だからこそ、そういう『自分の内面』を出したくない。否定されるのが怖いし、できれば否定はされたくないもん。
そんでもって、そんな、超自己的価値観をわざわざ露出しなくたって、人は生きていけるし、自分の価値観を磨く事だって、本を読んだり映画を観たりすることだけで変えていくことも出来るわけで。

…だけど、本や映画よりも、眼の前に生きている人が服を脱いでぶつかってきてくれるほうが、100倍も1000倍も、ダメージが違うわけで。

俺はアホなので、刺激が強くないと、変わらない。

ツマンナイことでくよくよもするけど、小さいことで感動したりもする。

だからこそ、『いい相手』がいると、つい、服を脱いで抱きついてしまう。そうしたくなる。

それが『気持ちいいお酒の席』。
俺とフクちゃんの会話も、他の席から見たら、いい大人が大声でなにかを言い合い、目線をガッチリ合わせて喋る姿勢は、まるでけんかをしているよう。
にもかかわらず、時折笑いが起こったりもする。

裸で、抜き身で斬りあっている最中、ふいに、価値観が見事に一致した瞬間は、なにより面白いものなのだ。笑いたくもなる。なんなら、抱き合いたいくらいだ。

これを傍から見て「めんどくさそう」と言う人たちの気持ち、わからなくもない。
というか、そう思うのがむしろ一般的なのだと思う。俺にとっては残念な話なのだけど。
だって、みんなおのおの、いろんなことを考えているだろうと思うし、それって、鞘の中に収めっぱなしじゃあ、なんだか、抜き身でやりあってる人たちをバカにしてるみたいじゃない。
『オレの刀はもっと切れるんだぜ』みたいな、斜に構えた感で。
抜かなきゃ切れないの、わかってるくせに。

…って、大学生の頃から思い始めた俺。
気がつけば、「あいつ、どうしてるかなあ…」って時々なんの前触れもなく思い出す奴らって、同じく刀を抜いて斬り合った人たちばかり。
それはつまり、裸な心の状態で、殴りあったり笑い合ったり、泣きあったりして、つまり、心の底からお互いを認めて、抱きあったのだ。
そしてそれが気持ちいいことと認識している人たちなのだ。



つまり、そんな人たちを集めて、新しい草野球チームを始めるつもりでいる。

そんな人たち、圧倒的な少数派であることは認識しているつもり。

フクちゃんの言っていた『7対7の飲み会』、フクちゃんが刀を抜かなければ、そんな飲み会にはならなかったろうし、また抜いたところで反応を示したのは、たったの2人なのだ。

哀しい哉、俺たちのような人間は、淘汰される側にあるようだ。
なぜだか人間は、多数派でいることを安心するみたいで、少数派をけしかける嫌いがある。
これはきっと、人間だけの本能。
だから『いじめ』は世の中からゼッタイになくならない。

おっと、脱線。

だからこそ、こんな素敵な人たちの『野球旅呑みサークル』に、こんな名前をつけてみた。

『extinct』

生物学用語で『絶滅種』を意味する。
…いや、絶滅したわけではないから、本来は『絶滅危惧種』なんだけど。

『絶滅危惧種』を正確に言うと、『Nearly extinct spieces』になる。…と思う。……多分。…………かなり自信なさげ。

でもまあ、この名前についての相談はなかったので、これは仮置き。
またの機会、チーム名について語り明かそうと思う。

飲んだ生中、14杯。
フクちゃんだけ、梅酒を1杯、余計に呑んだ。

「すいません、もうそろそろ閉店の時間なんですけど」

って、いまや御馴染みの台詞で宴の幕を引かれる。

やや白み始めた空の下をくぐって、またなんだかよくわからない話をしながら寝床へ帰った。

快眠だったのは言うまでもない。



魚民へ向かう途中、フクちゃんは、これからの目標を「やさしくなりたい」と言った。
俺は「強くなりたい」と言った。

言葉の字面は違えど、言っている中身は殆ど同じ。

この目標話の切っ掛けは、将来の目標を「社長になりたい」と言った子供がいて…って話から派生。

「社長は手段で、目的は別にあるべき」とそのとき二人は異句同音に言ったが、いま思うと、社長もいいんじゃないかと。
その子が社長になればきっと、また新しい目標を作るはずだものね。




俺はやさしくて強い人になりたいの。



…でも疲れには弱いから今日もそろそろ眠る。

いまDSライト探しをしておるのですが、それはまた明日に書きます。もちろんまだ見つかってません。
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