60% water

ヒトのからだの60%は、水で出来ている。

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さいたまんきつツアー ?讃岐うどん條辺→COEDOビール祭2008?

埼玉。

こっちへ来る前までは、つまり私がまだ実家住まいだったころは、所沢にライオンズの本拠地がある…くらいのイメージしかなかった土地。
こっちへ来てからも、そんなにイメージが膨らむような材料はなかった。
せいぜい、埼玉出身や在住の友達が増えて、『草加せんべい』の草加は埼玉の中の一都市であることを知ったり、わらびもちの蕨も埼玉だったり、池袋が埼玉の隠れ県庁所在地であることも知った。
…いやもちろん、後ろの二つは嘘だけど。

どうあれ、三重県出身のくせに埼玉を『いなかくさい』と感じる嫌いはあった。
埼玉に対して垢抜けない感じがするのはきっと、実はそうでもないのに、さも『うちは田舎じゃない!』風なアピールがちょいちょい見え隠れする、都会に隣接している田舎の県民性である『背伸び感』ゆえなのかもしれない。
名古屋を要する愛知に隣接している岐阜県に、同じ匂いを感じる。
同じく愛知に隣接している三重県はどうかというと、かなり素直に田舎者気質丸出しで、そもそも新幹線の走っていない県が、逆立ちしたって名古屋様にゃあ勝てっこないのだ。
…とはいえ、三重は縦長であり、愛知と隣接している部分は桑名市及び桑名郡だけなのだが、まあ、それはそれとして。

ともあれ、じゃあ、埼玉が嫌いなのかというと、実はそうではない。
正直、『さいたま新都心』池袋はどうも好きになれないのだけど、飛び地である池袋を除けば、埼玉は好きだ。
和光市なんかの田舎っぷりは、大好きだ。
イマイチ開ききれていない田舎をみると、なぜだかなんとなくほっとするのだ。
東京や神奈川に比べて空が広いのも、なんだか自分が許されていると誤解できて、清々しい。
こんなところから、ちょいちょい埼玉という土地に愛着を持ち始め、埼玉のいろいろを、少しずつ学んだ。
特に長瀞は、いつだったかの旅行番組で見て以来ずっと『行ってみたい場所』の上位にランクインされたまま、未だ行けずに終わっている土地である。
夏がシーズンなので、私が死ぬ前に一度は訪れてみたいと思う。

さて、本題。

過ぎし9月の27日、埼玉へ向かった。
午前中に支度を済ませ、いざ小田急へ。
思ったより混雑していた土曜の午前の上り列車、混雑を嫌うように登戸で列車を降りた。
ここから南武線で府中本町へ出て武蔵野線へ乗り換え、北朝霞で下車、朝霞台から東武東上線で上福岡へ向かうのだ。
本来ならば、新宿へ出て山手線で池袋へ、そこで東武東上線に乗り換えるのが安くて速い手段なのだが、満員電車がこの上なく嫌いで、そのうえ都会嫌い…いや訂正、池袋嫌いな私(でも大都会・新宿は好きだ)は、田舎者らしく、都会を避けて通る武蔵野線をチョイスしたのだ。

武蔵野線は田舎路線の空気が充満している。

 乗っている人の数が少ない。
  本数も少ない。
   駅と駅の間が程よく離れている。
    時折、いやしょっちゅう、ケータイが圏外になる。
     乗車客の服が、素敵にみすぼらしい。

そんなみすぼらしい服装に紛れた私、今日は正装で挑む。
上は『讃岐うどん』とプリントの入ったTシャツ。
下は最大級のベルボトム。
トートバッグには『I♡釜玉』(釜玉とは、『釜揚げうどん玉子入り』の略称だ)という文字入り。
そして四国一人旅時に羽田の金属探知器に激しく引っかかった、安物ブーツ。

ちなみにトートバッグの中身は、マイ箸2膳と長袖の上着、ビデオカメラ。

目指す場所は上福岡にある讃岐うどん屋。
さんざん『さいたま』と前置いて、讃岐とは、どないやねん!
いやいや、私が目指す讃岐うどん屋は、埼玉でしか食べることのできない讃岐うどん屋なのである。

確かに、『讃岐うどん』は香川の名物であるからこそ、讃岐の名を冠している。
ならば逆手に香川のうどん全部を讃岐うどんというのかといえば、きっとそれは違うし、讃岐うどんの作法に倣って作られたうどんならば、土地が変わっても讃岐の名を冠するうどんとなるであろう。
その『讃岐の作法』とやらを、本場香川で修業して、埼玉の持ち帰ってきた一人の男がいたのだ。



條辺剛。

元プロ野球選手。伝統ある読売巨人軍の投手として、将来を嘱望された男。
デビューしたての頃、彼は150km/h前後のストレートをバンバン投げ込んでいた、文字通りの剛腕投手だった。

彼が野球界を去り、うどん屋開業までの波瀾万丈の道のりをいまさらここでとうとうと語るつもりはない。
知りたきゃ、ウィキペディアの條辺剛の項目でも読んでくれたまえ。

…で、そんなすげぇ男が、こぢんまりとした店で、せっせとうどんを打ち続けているのだ。
少なくとも、私たち(上福岡駅で、よしりんととりさんと合流している)の目の前で。
明らかに『私、昔、スポーツやってましたよ』とさも言いたげな広い背中の男が、もくもくと、且つ丁寧に、うどんの生地を伸ばしているのだ。
背景をいちいち語らずに、その背中を見せるだけで充分に語れる強さ。
そして今から私たちは、かつて剛腕で唸らせた男が打った、男前なうどんを食べるのだ。



しょうゆうどん。一玉で450円。
香川ならちょっとお高めな値段設定だが、関東でこの値段なら、特に問題はない。
しかも、きしめんのような麺が混じっている。
これは、伸ばしたうどんの生地の一番端にあるものであり、一枚の生地からとれる数はごく僅か。
お肉でいえば、シャトーブリアン。あたりを引いた。

うどんの麺はずいぶんと太い。
なのにしっかりと腰があって、食べていて「おお、、、」と思わず口から賛辞が漏れた。
じゃあ、本場のと比べてどうかといえば、それを大きく凌駕はしていない。
けど、ひけはとらないほどの旨さであることに間違いはない。
天ぷら2品もさすがは本場仕込み、懐かしい触感を食らった。
懐かしいと呼ぶにはまだ早すぎる過去なのだけど、とにもかくにも、早く香川へ帰りたくなったのは間違いない。
香川にこの『條辺』があっても、暖簾をくぐってしまうかもしれない。
でも、谷川米穀店のそれには、もう少し年季というものが必要なのだろう。
そこに比類されるだけ、レベルは高いのだ。

埼玉で、思わぬ形で香川の旅を彷彿とさせられた。
機会があれば、また来てみたいと思う。



さて、狙っていた行事はこっちなのだ。

いつぞやに『地ビールとは意外にアンダーグラウンドな文化なのかもしれない』と語った覚えがある。
四国で『こんぴらビール』を探していた時の記事だったかしら。
さておき、それ以降、地ビールはアングラな生き物として、私の中では位置付けられている。

『ビールが好き』という人、結構たくさんいるはずだろう。
でも、『酒が好き』と『ビールが好き』を、分けて使うほどのビール好き、この類は少ないはずである。
だからこそ、後者に属する地ビールはアングラなのである。
かくいう私は、たとえば誰かに

「平野君はお酒が好きだよね?」

なんて言われたとしたら、

「いいえ、僕が好きなのはビールです」

と、つまらない訂正を入れるであろうほど、使い分ける。
それどころか、今や私の中にある字引きの『お酒』という項目の説明には『麦で作られた、泡の出る黄色いアルコール、あるいはビールとも言う』と訳されるほど、今や私にとってお酒とはつまりビールのことなのだ、とまで変化している。

思い出してみようにも、近頃、自分の金で飲んだお酒で、ビール以外のものを注文したのがいつの何だったか、思い出せない。
飲み屋=ビール屋であり、酒屋=ビール屋なのだ。

なかでも近頃は、地ビールに憧れる。

さて、どこまでが『ビール』でどこからが『地ビール』なのか、明確な線引きはわからないけど、つまり『地』がつくからにはきっと、地域に根差したものであろう。
わかりやすく言えば、TV局のキー局と地方局の差のような、そんな関係なのかもしれない。

ただひとつ、私の中で条件を挙げるとすれば、地ビールはうまくなければ地ビールではない。
特性がなければ、地ビールではないのだ。

大量生産の手法を敢えて避け、手作りで丁寧に仕上げた本物のビール。
つまりそういうスタンスのビールが、大量生産で作られたビールに負けていては、『地』のアイデンティティはないに等しい。
余談だが、残念ながら我が実家方面にある『長島ビール園』の地ビールには、もっともっとやれる余地があるように、私には感じる。非常に残念だ。

長島の地ビールの余地はさておき、私もここまで、それなりにうまいと思う地ビールのいくつかに出会った。
前述した『こんぴらビール』もその一つだし、一緒に買った『さぬきビール』もなかなかの腕前だった。
なにより、フクちゃんの実家近辺で知った『オゼノユキドケ』も、これは舌を巻くほど旨かった。
正直、尾瀬の雪を溶かした直後に行ったプレミアムモルツ工場見学も霞むような破壊力があった。
衝撃的な地ビールに出会ってしまったためか、どこかで地ビール的なものを見つけると、つい買ってしまう癖がついた。
地ビールは、多少高くても、うまけりゃ説得力が後から付いてくる。
今回、飲みに行った地ビール『COEDO』もまた、いつの日かに買って飲んだとき、オゼノユキドケに匹敵する説得力があったのだ。



お昼時にぼーっとテレビを見ていたら、偶然流れていた、コエドブリュワリーのビールフェスティバルの告知。
地ビール屋さんの、地ビール祭り。
その告知を『地』方局のTVKでやっていたというのも、今思えば興味深い。
アングラなはずのこの祭りの情報を、アングラな地方局の、アングラな放送時間帯(お昼の11時ごろ)に流していた。
ではまるで秘密結社の集会のような空気なのかと思えば、いやいや、むしろ全く逆で、まるで中南米の田舎地方の祭りのような、人は少なくとも輝きは強いぞ!といった風情であった。
いや、人が少ないどころか、相席してもまだまだ立見席に人があふれるような、狭いエリアで人が右往左往するほど、トイレに長蛇の列ができるほど、人はたくさんいた。
結果的にエリアが狭かっただけなのかもしれない。

そもそもこのCOEDOビールには、5種類の味がある。
伽羅、瑠璃、漆黒、紅赤、白。
それに加え、この祭りでしか味わうことのできない4種のビールも並んだ。むしろ、それを飲むのが、私たちだけでなく、この祭りに参加した人たちの目的なのだ。

無濾過。

無濾過とは文字通り、濾過していないということである。
「生ビール」をなぜ「生」というのかと言えば、熱処理をしていないからである。決して、樽から直接注いだから生というのではない。瓶ビールでも熱処理してなければ、生ビールなのだ。
なぜ熱処理をするのか…といえば、ビールの中の酵母を殺すためである。
酵母はつまり、ビールを発酵させるために入れる生き物であり、つまり、酵母を生かしたまま入れっぱなしにしておくと、時間が経つに連れ、ビールの中で酵母が活動を繰り返し、結果、ビールの味が変わってしまう。
同じ品質を保つことができないのである。
だからこそ、酵母を取り除かなければいけない。
熱を加えずに酵母を取り除く方法…これがつまり濾過であるのだ。
つまり、現在発売されているほとんどの生ビールは、ビールに加熱処理を加えず、濾過することによってビールそのものの鮮度を保ち、『生ビール』と銘打って発売されている。

無濾過。

まったく濾過を施していない・・・ということである。しつこいようだが。
工場の御膝元だから許される、無濾過ビールをここで飲むという、暴挙。
作っている人たちが、「どうぞ」と勧めてくれるんだから、しかたがない、列に並ぼうじゃないか。

幸運にも、無濾過で出された4種のビール(『白』はどういうわけか、もともと無濾過らしい。白ビールはおそらく小麦が原料だから、そもそも酵母の活動によっての変化が少ないのであろうか?)のすべてを飲むことができた。

味わったことのない衝撃を、食らった。
みんな、一様に、唸った。
口の中でガツンと爆発したかと思えば、そのまま喉をさわやかに駆け抜けていき、気がつけば、なくなっている。
初めて『トロ』を食べた時の感覚に似ていた。
似ていたけど、トロはたくさん食べられないのに、無濾過は、許されるなら、水みたいに飲めてしまう気持ち良さに体も心も預け、病院送りになる寸前まで飲み続けていたかった。
数量限定、時間限定で出されていた代物だけに、祭りに参加した人に満遍なく行き渡るのがきっと、イベント企画者の意図だろうから乱飲は避けた。
でもあのタンクごと、持って帰りたかったのはきっと、あれを飲んでしまったみんな同じ思いであろう。

秋の澄んだ空がより一層秋らしく見えた、そんなまろやかなビールだった。

ちなみに、私は1枚300円の食券(これでビールも食べ物も買える)を合計13枚買ったのだけど、食べ物に使ったのは3枚なので、10杯のCOEDOを飲んだことになる。
終わった後、Qさんと二人で朝霞台の和民に入ってさらに飲んだのだけど、次の日に二日酔いになることはなかった。不思議だ。


…というわけで(どういうわけで??)、今回も動画を作ってみた。
せっかく撮ったんだし、おいしかったんだし、楽しかったんだし、載せることにする。

結果的に、一人で行かずに誰かを誘って正解だった。
一人でもビールの味は変わらない。けど、その幸せを分かち合う誰かがいると、より幸せになれる。

常々言ってますが、ビールは空気と一緒に飲む飲物。





また来年も、この祭りに参加できたらいいな。

その時は、もっと大勢で行こう。
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行動記 | コメント:3 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

ある意味では完全にエロ動画ですね!
Qさんの表情が素敵です。

2008-10-01 Wed 22:59 | URL | フクダ #-[ 編集]
ああ、みんな笑顔だね。
うまいものを飲み食いするとやさしくなれますな。

それはおいといて。
明日から横浜の赤レンガ倉庫でドイツビール祭りをやるらしい。
2008-10-02 Thu 13:06 | URL | とりすけ #NEyi6E9.[ 編集]
>フクちゃん
かなりのエロです。
COEDOはやっぱし
無濾過がいちばん。
また来年にしか飲めないわけですがねぇ。
来年は一緒に行こう。行けたら。むしろ俺がね。
それよりなにより、今日の試合、任せたぞ!
でかいの一発、よろしく頼んだ。
Googleマップで見る限りは、結構きれいそうな球場なので、どうぞアーチを描いてください。

>とりちゃん
あんた、エエ顔しとるがな。
極上ビールはやさしくなれる成分が入っているわけですよ。
ええとんw、赤レンガのドイツビールフェスタ、確か、Extinctsのジャーマネ候補から、教えてもらった覚えがあるの。
んでもねオイラ、ドイツビールでおいしい奴を飲んだことがなくて。
ビールはやっぱりベルギーですよ。
いや、本場だけにドイツにもうまいのがあるんだろうけど。
ううむ、行ってみたくなってきた。。。
2008-10-04 Sat 12:06 | URL | ようすけ #Zk.h..Io[ 編集]

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